数学って努力量と成績が比例しやすい英語や社会と違って、勉強しただけではなかなか点数に直結しませんよね。
なので、

教科書の問題は解けるのに模試で全然取れない!

数学はクソ!
僕自身高2まで、元々数学は得意だと自分では思っていたのに、学校のテストではそこそこ取れても、模試になった途端に成績がガクンと落ちていました。
一方で、

数学なんて楽勝~~~~~
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
この違いは勉強時間から生まれるものなのでしょうか。
いいえ、恐らく勉強時間が足らないのではなく、根本の勉強法が間違っている可能性が高いです。
僕は自分が勉強していて、また、周りの人の勉強を見ていて、数学の勉強にはコツがあるように思います。
そのコツ、というか点数につながる勉強法をこの記事では紹介します。
それぞれの項目を間違え方ごとにまとめているので、是非模試の答案、成績表と見比べながら確認してみて下さい。
その際、個人成績表(間違えた個所とか問題ごとの正答率が載ってるやつ)を見て、受験者全体の正答率が高いのに間違えちゃった、っていう所から改善していくと効率がいいですね。
自分の間違いを分析してから勉強することは確実に成績アップに繋がりますよ。
目次[非表示]
数学のコツ
コツ1;応用力の前に基礎力を強化する
解説が理解できない場合・小問集合が分からない場合
もちろん小問集合が一概に簡単である、あるいは基礎的であるとは言い切れません。ですが、正答率が高い小問集合問題は間違いなく基礎的な部分(教科書や4STEP、黄/青チャートレベル)の問題だと考えられます。
解説を見ても解説が何をやってるのか分からないというのも同じです。大手の塾や予備校の模試の解説は基礎的な部分を抑えている前提で作られているように思います。なので、基礎が身についていれば、解くときにその解法が浮かばなかったとしても、解説を辿ると何をやっているかは何となく分かるはずです。
その場合、応用力をつける前に基礎力を補強するのが1番の近道になります。
というのも、基本問題でつまっていると、応用問題が実際より難しく見えてしまう上、解くのに時間がかかるし解説もすぐには理解できない。時間はかかるし応用力もつかない。 一方で、基本問題がスイスイ解けるようになると、応用問題や入試問題の解説を見た時に解法の筋道がハッキリと見えるようになります。すると結果として数学における応用力、すなわち問題を見たときに解法を自分で思いつく力が付くのです。
僕のおすすめは、青チャートを解くことです。(難しいと思うなら黄色でも構わないです。青は黄チャートに多少の応用問題を加えたものです。)
青チャートの優れている点は、必要な基礎力と十分な応用力が同時に身につく点です。
一方、問題のレベルがそこまで低いわけでもありませんし、1周ではなかなか身につくものでは無いです。なので、
- 学校で習った直後、あるいはその後の長期休みにその単元の「例題」を1周、少しずつでもいいので解いてみて下さい。初めは直下の解答をチラ見しても構いません。ここで、恐らくつまづく問題があると思います。その問題の難易度(問題番号の横のコンパスマークの数)が高いなら応用問題なので、印だけつけて1周目は飛ばしちゃってOKです。難易度が低い問題なら、教科書を見直すか、先生に聞いて頑張って解いてみましょう。
- その科目(数学1や数学Bなど)の授業が一通り終わったら、もう1周その問題を解いてみましょう。今回は、分からない問題もしっかり考えてみましょう。1周目は解けていたのに間違えたような問題はしっかりと復習しましょう。
- 例題の2週目が終わったら、すぐに例題と例題の解答を隠して練習問題を1周解いてみましょう。解法が浮かばなかった問題に印をつけてその問題の例題の解説を見直したり、『指針』(例題の真下に書かれてるやつ)を見直したなら、より一層理解が深まるでしょう。

チャート3周なんて私には無理~
何より、ここまで来れば、センター~国公立大学レベルの基礎力応用力計算力は全て身につきます。なんなら数学は教科書とチャート、志望校の過去問さえやれば数学が足を引っ張ることはない程です。
それでもまだ気になるようでしたら、入試前にEXERCISE問題を解いたり、例題を解説を隠していても解法が思いつくか確認したらなお良いですね。
コツ2;記述力をつける
答えは合っているのに減点されている場合
記述模試って学校の試験と比べてもすごく減点されやすいと思いませんか?答えがあっているから点数がもらえているだろうと思っていても、途中過程の書き方が悪いと減点されて点数が半分しか貰えないなんてこともありますよね。
これは塾や予備校が酷いのでは無く、受験を意識したものだからです。
勿論、途中過程を要求せず、解だけを書かせる大学もありますし、大学入試共通1次試験だって答えが出れば解き方はどうでもいいかもしれません。ですが、実は途中過程を丁寧に考えると、論理的に考えることに繋がり、難しい問題を解く手助けになります。また、後から見た時に自分が間違えた箇所が分かりやすいです。
では、答案を書く力をつけるにはどうすれば良いのでしょうか。
僕が実践していたのは、
- 参考書の解説や先生の板書の答案を丸々写してみる
- 試験の時に解説っぽい答案を書けるよう心掛ける
- 自分の答案を見た人が答案だけを見て何をやっているのか一目でわかるようにする
- 気に入った表現があったら自分のものにする
その甲斐あってか、高3に入ると大学別の模試が何回かあるのですが、1度も減点されず、それどころか部分点を最大限得られるようになりました。

何だか賢くなった気がする!!
面倒だと思ってなかなか気が進まないかもしれません。でもいずれ身に付けるなら今すぐにでも丁寧な答案を書くのに慣れておく方が良くないですか?
何より、同じ問題でも美しい答案、すなわち字の巧拙に関わらず論理的でわかりやすい答案の方が、採点者や先生に「自分は数学が分かっているんだ!」って伝えられますよ。
コツ3;問題を見極める力をつける
試験が終わった後に解ける問題があったことに気付く場合
模試も入試もそうですが、誰しもが全問解けるわけではありません。ほんの一握りの人しか解けない難問が紛れていることもしばしばあります。また、普段ならパッと思いつくような事も、試験の時はなかなか思いつかないかもしれません。だからと言って、自分が分かっている問題を解かないで試験を終えるなんてもったいない!
そこで、問題を見極める2つの力を身につけましょう。
1. 自分がすぐに解ける問題を見抜く力
試験が始まった時に全問見渡し、解けそうな問題から飛びつくための力です。コツ1で紹介したチャート式やForcusのような、典型的な問題をまとめた問題集を一通り頭に入れることで身に付きます。試験の時に見た瞬間解けるような問題から解いていけると、気持ち的にもかなり楽です。
2. 難しい問題を見抜く力
問題を見て少し考えて、難しいから後回しにするための力です。難しい問題に多く触れ、自分が解けなかった問題でも解説を読んでなぜ難しいのか理解するよう心がけることで、徐々に身につくでしょう。受験直前期に過去問を何年分か解くと自然と身についてくるので早まる心配はありません。
自分が身に付けた数学力を試験で100%発揮できれば、試験の後に悔いが残らないし、自分が分からない単元がはっきりします。
自分が身に付けた数学力を試験で100%発揮できれば、試験の後に悔いが残らないし、自分が分からない単元がはっきりします。
おわりに
いかがだったでしょうか。この記事では数学の基本的な力を身に着け、模試において十分に発揮するための勉強法を紹介しました。数学は一日二日で上がる科目でも無いですし、個人差が大きい科目でもあります。でも、勉強の仕方次第で効率がグッと上がる科目です。今周りの人より模試の数学が出来ないという人も、諦めず確実に成績が上がる方法を続ければ、必ず頭角を現すことができます。数学に悩む高校生の皆さん、頑張って下さい。応援しています。
おまけ:今日の名言
おまけ:今日の名言
石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない。-松下幸之助(Panasonicの創設者)数学の勉強も然り、だと思います。ただ何となく問題集を解く人と、あれこれ考え効率的に数学を身に付ける人の間には大きな差が生まれますよ。
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